人工呼吸器 MONNAL T60 ベンチレータ CPVモード
- 掲載:2017年12月
- 文責:レスピラトリ・ケア部
この度、MONNAL T60ベンチレータの新モードとして、CPV(Cardio Pulmonary Ventilation) モードの販売を12月25日(月)に開始することとなりましたのでお知らせいたします。
CPVモードとは?
胸骨圧迫(CPR)中にベンチレータで継続的に換気を行う新しいモードです。 従来のベンチレータは胸骨圧迫による気道内圧の上昇を自発呼吸と感知してしまい(オートトリガ)、上手く換気を行うことができませんでした。 また、ベンチレータによっては、気道内圧の上昇が設定吸気圧以上に達すると呼気に転換する、または設定吸気圧に保つためガスをリリースする、という動作をするため、胸骨圧迫のエネルギーが心臓に伝わりにくくなっています。
これに対し、MONNAL T60のCPVモードでは、- 胸骨圧迫中はトリガOFFで圧制御換気を継続、気道内圧の数値変化から胸骨圧迫回数をカウント
- 設定吸気圧以上の気道内圧を許容するプログラム (ピーク圧上限値では呼気に転換)
- 挿管・非挿管のどちらでも使用可能
などの特徴により、ストレスなく胸骨圧迫中に使用することができます。
ホーム画面(赤枠は[CPVモードアクセス]キー)
ホーム画面の[CPVモードアクセス]キーを押すだけでCPVモードは開始され、胸骨圧迫に特化した測定パラメータが表示されます。
CPVモード画面(赤枠は[ROSC]キー)
【 CPV測定パラメータ 】
- ・fCC
- :胸骨圧迫回数
- ・noCC
- :胸骨圧迫中断時間
- ・タイマー
- :CPVモード作動時間
- ・P-P
- :胸骨圧迫により発生した、PEEPレベルからの気道内圧の上昇数値
- ・EtCO2
- :オプションのカプノメータ使用時に表示
- ・VTi
- :吸気1回換気量
ROSCフェーズ画面(赤枠は[CPV]キー)
患者さんの自己心拍が再開した場合は、 [ROSC]キーを押すだけでPCVに移行(ROSCフェーズ)するため、換気を中断させる必要がありません。
[CPV]キーを押すと、CPVモードに戻ることができます。CPVモード イメージ動画 公開中
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